営業事務の仕事内容とは?スキル・給与・向いている人の特徴をわかりやすく解説
最終更新日2026/05/31
公開日 2025/08/18
営業事務は、仕事内容が多岐にわたるため、「自分に向いているか分からない」「未経験でも目指せるのか」と迷いやすい職種です。実際には、PCスキルやコミュニケーション力があれば未経験からでも活躍できる場面が多く、キャリアの選択肢も広がりやすい仕事です。
この記事では、営業事務の仕事内容・1日の流れ・必要なスキル・給与目安・向いている人の特徴・将来性まで、転職を検討している方向けにわかりやすく解説します。
【この記事でわかること】
- 営業事務の具体的な仕事内容と、一般事務との違い
- 活躍するために役立つスキルと、向いている人・向いていない人の特徴
- やりがい・大変な点・将来性と、業務効率化に役立つツールの活用方法
目次
営業事務の役割:一般事務と何が違うのか
営業事務とは、企業の営業活動を円滑に進めるため、営業担当者を事務作業でサポートする職種です。その主な役割は、営業職が社外での顧客訪問や商談といった営業活動に集中できるよう、社内から支えることにあります。具体的な仕事内容としては、見積書や請求書の作成、データ入力、顧客向け資料の作成といった社内業務が含まれます。
また、営業担当者が不在の際には、顧客からの問い合わせや来客応対といった社外業務も担います。一般事務と比べてクライアントと直接やりとりする機会が多いのも、この職種の特徴です。
営業事務は営業部門の縁の下の力持ちとして、間接的に会社の売上向上に貢献する重要な役割を担っており、IT企業・メーカー・商社など、幅広い業種で必要とされています。
営業事務と一般事務の違い
営業事務と一般事務は、どちらも企業活動を支える重要な事務職ですが、役割と業務範囲に明確な違いがあります。営業事務は営業部門に特化した事務作業をサポートする職種で、見積書・請求書の作成・受発注業務・商品の在庫管理など、営業に深く関わる社内業務を主に行います。また、営業担当者が外出している際に顧客からの問い合わせや来客応対を担うことも多く、社外の人と直接やりとりする機会が一般事務よりも多い点が特徴です。
一方、一般事務は特定の部門に限定されず、電話応対・資料作成・庶務・経理など、幅広い領域の事務業務を担当します。営業事務が営業成果への直接的・間接的な貢献を重視するのに対し、一般事務は組織全体の円滑な運営を支える役割を担っています。
両者の違いをまとめると、以下のようになります。
営業事務の仕事内容:6つの主要業務
営業事務の業務内容は多岐にわたりますが、いずれも営業活動をスムーズに進めるために不可欠なサポートです。営業担当者が社外での活動に集中できるよう、バックオフィスからさまざまな業務で支えます。
電話・メール対応
営業担当者が外出している場合や、顧客からの急な問い合わせに対して、営業事務が代理で対応するケースは少なくありません。担当者への取り次ぎはもちろんのこと、取り扱う商品やサービスに関する基本的な内容・価格感まで把握し、その場で顧客の疑問に回答することもあります。クレームの一次対応を担うこともあり、迅速かつ丁寧なコミュニケーションが求められる業務です。
営業に関する経理業務
営業事務は、営業活動に伴う経理的な業務も担当することがあります。営業担当者が使用した経費の精算に関する書類の作成や適切な保管、入出金管理、売掛金・買掛金の管理といった会計処理が含まれます。これらの業務には正確性が求められ、営業活動の透明性を保つうえで不可欠な役割です。
顧客情報の管理
顧客の住所・電話番号・これまでの契約内容・発注履歴といった詳細な情報をシステムや台帳に記録し、常に最新の状態に保ちます。誰もが素早く必要な情報にアクセスできるよう整理しておくことが求められます。蓄積された顧客情報をもとに新規の契約提案につなげたり、継続案件の更新案内をしたりするケースもあり、売上に直結する重要な役割です。
受注・発注業務
顧客から直接、あるいは営業担当者経由で受けた注文内容を専用システムへ正確に入力し、商品を仕入れるための発注処理を進める業務です。注文された商品の数量・内容に誤りがないかを確認し、数量の管理や集計業務まで担当することもあります。営業活動が売上として確定するまでの重要なプロセスであり、スピーディーかつ正確な処理が求められます。
在庫や納期の確認
受注した商品が顧客へ確実に届くよう、在庫状況や生産計画を確認し、納品可能かをチェックする役割を担います。在庫が不足している場合には製造部門などと連携して生産状況を確認し、顧客への正確な納期を回答する必要があります。定期的な在庫管理・発注促進・在庫切れ時の納期調整など、調整力が求められる業務です。
売上計上・管理
日々の営業活動で発生した売上を専用のシステムや帳簿へ記録し、部門全体の売上状況を定期的に把握する役割です。単に数値を記録するだけでなく、Excelなどを用いて売上データの分析を行い、社内報告用の売上報告書を作成することもあります。会社の業績を正確に把握するために不可欠な業務であり、営業戦略の立案にも貢献します。
営業事務の1日の仕事の流れ
営業事務の業務は多岐にわたり、営業担当者をバックオフィスから支える重要な役割を担っています。以下は一般的な1日の流れの例です。企業規模・業種・時期によって異なる場合があります。
午前(出社〜昼前):メールチェックとタスクの確認から始まり、前日・当日分の顧客からの電話やメールへの対応を行います。営業担当者から依頼された見積書・発注書の作成、受注内容のシステム入力も午前中に集中して処理します。
午後(昼過ぎ〜夕方前):在庫状況・納期の確認・調整が中心になります。製造部門や物流との連絡が必要な案件は、相手方の稼働時間に合わせて早めに動くことが重要です。並行して、売上計上や経費精算の書類処理も進めます。
夕方以降:外出から戻った営業担当者との情報共有・ミーティングが行われることがあります。急な書類作成を依頼されるケースもあり、臨機応変な対応が求められます。備品管理などの庶務をこなすほか、繁忙期には残業が発生することもあります。
営業事務の給与の目安
営業事務の給与は、厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「job tag」によると、直近の調査結果では全国平均年収が511.9万円と示されています(令和6年賃金構造基本統計調査結果に基づく参考値。最新データは公式サイトをご確認ください)。ただし、この数値はあくまで平均であり、実際の給与は多岐にわたる要因で変動します。
具体的には、勤続年数・スキル・経験が収入に大きく影響し、PCスキルやコミュニケーション能力は特に評価されやすいです。勤務地によっても給与水準は異なり、東京や大阪のような大都市圏では企業集積により高くなる傾向があります。企業の規模や属する業種(製造業・IT等)も給料を左右する重要な要因です。
未経験の場合、平均より低い水準から始まりますが、経験を積むことで年収アップも期待できます。
営業事務の仕事で役立つ5つのスキル・知識
営業事務の業務を円滑に進めるためには、多岐にわたるスキルと知識が求められます。以下に、特に役立つ主要なスキルを解説します。これらを習得することで業務の幅が広がり、自身の市場価値を高めることが可能です。
PCスキル
見積書・請求書・契約書・営業資料などを作成する際に、Word・Excel・PowerPointの操作スキルは必須です。Excelでは、売上集計や分析を行うために基本的な関数の知識も役立ちます。自身のスキルを客観的に証明するためには、「MOS(Microsoft Office Specialist)」などの資格取得も有効です。
コミュニケーション能力
営業事務は、営業担当者・社内の関連部署・社外の顧客や取引先など、非常に多くの人々と日々コミュニケーションを取ります。相手の意図を正確に汲み取り、わかりやすく伝える能力が不可欠です。顧客からの問い合わせに対して失礼なく、迅速かつ柔軟に対応する力も求められます。
ビジネスマナー
営業担当者に代わって顧客や取引先と直接やり取りを行う場面が多いため、基本的なビジネスマナーは必須です。電話・メールでの対応、適切な敬語の使い方は会社の印象を左右します。客観的にビジネスマナーがあることを証明するためには、秘書検定などの資格取得も有効な手段です。
事務処理能力
見積書作成・請求処理・入金確認・売上計上など、細かく正確さが求められる事務作業が数多くあります。数字が関わる業務も多く、少しのミスが社内外に大きな影響を与える可能性があります。限られた時間の中で、ミスなく迅速に処理を進める能力が非常に重要です。
会計に関する知識
売上計上・入出金管理・経費処理といった会計に関わる業務を担当するケースがあります。簿記検定を取得しておけば、帳簿の管理や会計処理の知識が深まり、業務に直接活かせます。日商簿記2級以上があれば、さらにキャリアアップの選択肢も広がります。
営業事務に向いている人・向いていない人の特徴
営業事務で長く活躍し、やりがいを感じるためには、個人の特性や志向が仕事内容と合致しているかを事前に把握することが大切です。以下に、向いている人・向いていない人の主な特徴を解説します。
営業事務に向いている人の特徴
以下の特徴に当てはまる人は、営業事務で活躍しやすい傾向があります。
- 誰かのサポートに喜びを感じる:営業担当者を裏から支えることが主な役割のため、「誰かの役に立てた」という達成感を感じやすい人に向いています
- 突発的な依頼にも柔軟に対応できる:緊急の問い合わせ対応や、営業スケジュール変更に伴う納期調整など、予測不能な状況でも落ち着いて動ける人が強みを発揮します
- チームで目標に向かって動くことが好き:営業チームの一員として顧客の要望や契約期日を共有しながら業務を進めるため、協力して仕事を進めることが好きな人に最適です
- 先回りした行動が得意:営業担当者の意図を先読みして必要な書類を準備するなど、一歩先を考えて動ける人は高く評価されます
営業事務に向いていない人の特徴
以下の点に強い苦手意識がある場合は、入職前に対策を考えておくと安心です。
- 人とのコミュニケーションを極力避けたい:顧客・営業担当者・社内各部署との連携が不可欠なため、コミュニケーション自体に強い苦手意識がある場合は負担を感じやすいです
- 細かい数字のチェックや期限管理が苦手:見積書・請求書・売上管理など、数字を扱う業務が多いため、精度管理に苦手意識がある方は意識的な改善が必要です
ただし、PC操作・スケジュール管理・数字への苦手意識は、日々の業務を通じて慣れることができる部分も多く、ツールや工夫で改善できる場合もあります。
営業事務のやりがい:5つの魅力
営業事務の仕事は、単なる事務作業にとどまらず、多くの達成感を感じられる職種です。主なやりがいを5つ紹介します。
会社の売上に直接貢献できる
見積書・契約書などの重要な書類作成、顧客からの問い合わせへの電話・メール対応など、日々の業務は営業活動をスムーズに進めるうえで欠かせない役割を担っています。これらの手続きが正確かつ迅速に処理されることで商品やサービスの取引が成立し、会社の利益につながります。自分の行動が「売上」という形で成果として見える点に、大きな達成感があります。
チームとの一体感を感じながら働ける
他の事務職が個人作業になりがちなのに対し、営業事務は営業担当者や部署のメンバーと密接に連携し、「売上」という共通の目標に向かって協力します。チーム全体で商談を進め、無事に受注が決まった際には、自分の努力の成果としても感じられ、メンバーと共に喜びを分かち合えます。
多様なビジネススキルが身につく
見積書・請求書の作成ではExcel、契約書ではWord、プレゼン資料ではPowerPointを頻繁に使用するため、高度なPCスキルが自然と身につきます。顧客と直接電話やメールでやり取りする機会も多く、状況に応じて柔軟かつ迅速に対応する能力も磨かれます。これらは、どのような職種においても役立つ普遍的なビジネススキルです。
キャリアアップへの道が広がる
営業部門という会社の中核に身を置くことで、ビジネス全体への理解が深まり、営業職・企画職などへのキャリアチェンジにもつながります。経理事務・人事・労務・秘書・貿易事務など、他の専門職へのステップアップにも活かせる経験が積めます。未経験からでも挑戦しやすい職種でありながら、将来の選択肢を広げやすい点も魅力の一つです。
プライベートとのバランスを取りやすい
繁忙期には業務量が増えることもありますが、事務職全般に共通するメリットとして、比較的退社時間をコントロールしやすい点が挙げられます。特にアルバイト・パート・派遣社員として働く場合は残業がほとんどないケースも多く、家事や子育てと両立したい方にも働きやすい職種です。
営業事務の仕事で大変なこと
営業事務は多くのやりがいを感じられる職種である一方で、特有の難しさも存在します。事前に理解しておくことで、入職後のギャップを減らすことができます。
任される仕事の種類が多岐にわたる
営業書類の作成・売上計上・入出金管理・経費処理・商材の発注・売掛金管理など、さまざまな業務を同時に進める必要があります。効率よく作業を進める力と、期限内に確実に業務を完了させるスケジュール管理能力が求められます。
人と関わる機会が多い
営業担当者との密な連携はもちろん、社内の他部署との調整・顧客からの問い合わせへの直接応対など、多種多様な人々と円滑にコミュニケーションを取ることが求められます。一人で黙々と作業に集中したい方や、人と接することに強い苦手意識がある方にとっては、この点が負担になる場合があります。
スケジュールを予測しにくい
営業担当者からは予期せぬタイミングで緊急の書類作成や顧客対応を依頼されることが少なくありません。夕方に戻ってきた営業担当者から退勤間際に急な書類作成を頼まれるケースも発生します。一度計画した自身の業務スケジュールを急遽組み直す必要が生じることもあり、臨機応変な対応力が重要です。繁忙期には残業が発生しやすくなる可能性もあります。
営業事務の将来の需要はどうなるか
IT技術の発展に伴い、データ整理や資料作成といった単純な作業はAIやRPAに代替されるため、将来的には求人数が減少するという見方もあります。顧客管理や簡単な問い合わせ対応は自動化が進む可能性も示されています。
しかし、営業事務は営業担当者や顧客との密なやり取りが非常に多く、人間にしかできないきめ細やかなコミュニケーションスキルが不可欠な業務です。営業事務の需要がすぐに消滅するわけではありません。
むしろ、訪問営業からインサイドセールスへの移行といった営業手法の変化によって、より営業職に近い「営業アシスタント」としてのニーズが高まる可能性があります。AIと共存するために求められるのは、定型業務を自動化しながら、顧客との関係構築や複雑な調整業務に集中できる人材です。IZANAIのようなAIチャットボットを活用して問い合わせ対応の負荷を減らし、より高付加価値な業務に集中できる体制を整えることが、今後の営業事務のあり方として重要になっています。
営業事務の作業効率化に役立つツール
近年では、IT技術の進化により、営業事務の業務を大幅に効率化できる多様なツールが登場しました。定型業務の自動化や情報共有の円滑化を図ることで、営業事務の生産性向上に大きく貢献します。
FAQを最適化するAIチャットボット|IZANAI(イザナイ)
営業事務の業務の中でも特に負担が大きいのが、繰り返し発生する問い合わせ対応です。「製品の仕様を教えてほしい」「納期はいつか」といった同じ質問が毎日届く状況では、コア業務が中断され、担当者の集中力が分散されます。
「IZANAI(イザナイ)」は、社内資料やWebサイトのURLを登録するだけでAIが自動的に回答を生成するAI型チャットボットです。曖昧な質問に対してもサジェスト機能・AI-OCR・表読み込み機能を活用して正確な情報へと導くことが可能です。
実際の導入企業では、1日10件あった問い合わせ電話が半減し、月25時間分の業務時間を削減した事例も報告されています。IZANAIを活用することで、営業事務は問い合わせ対応にかかる時間を削減でき、より複雑な業務や営業担当者の支援に集中することが可能になります。
参考:FAQを最適化するAIチャットボット|IZANAI Powered by OpenAI
資料・動画を誰でも簡単に配信|ActiBook(アクティブック)
「ActiBook(アクティブック)」は、紙の資料やPDFをクラウドサーバーにアップロードするだけで電子ブックを作成・配信できるツールです。動画やOfficeファイル(Word・Excel・PowerPoint)にも対応しており、紙媒体の資料をデジタル化して営業資料の管理・配布を効率化できます。
見積書・企画書・製品カタログ・社内資料といった営業資料を電子化して一元管理し、必要なときに迅速に共有できる点が大きなメリットです。顧客の閲覧状況をログ分析によって把握する機能も備わっているため、次の営業アクションへつなげる情報提供も可能になります。郵送費などのコスト削減だけでなく、営業担当者と連携した質の高い顧客対応の実現にも貢献します。
まとめ:営業事務は幅広いスキルが身につく「縁の下の力持ち」
営業事務について、この記事のポイントを3点で整理します。
- 仕事内容は多岐にわたる:見積書作成・受発注・顧客対応・売上管理など、営業部門全体を支える幅広い業務を担当する。一般事務と比べてクライアントと直接関わる機会が多い点が特徴
- 向いている人には大きなやりがいがある:サポートに喜びを感じる人・チームで動くことが好きな人・先回りした行動が得意な人に適した職種。経理・人事・営業職へのキャリアアップにもつながりやすい
- ツールを活用すれば効率化できる:繰り返しの問い合わせ対応はAIチャットボット(IZANAI)、営業資料の管理・配信はActiBookを活用することで、コア業務に集中できる環境をつくれる
営業事務は、未経験からでも挑戦しやすく、業務を通じて実践的なビジネススキルが身につく職種です。問い合わせ対応の効率化や業務改善に役立つツールの詳細は、ぜひ資料でご確認ください。