プロンプトとは?生成AIで使える書き方・テンプレート・例文を解説

更新日 最終更新日2026/05/31

更新日 公開日 2025/05/21

プロンプトとは、生成AIに対して「何を、どのような条件で、どの形式で出力してほしいか」を伝える指示文です。ChatGPTに文章を要約してもらう、画像生成AIにイラストを作ってもらう、AIチャットボットに回答ルールを設定するなど、生成AIを使う多くの場面でプロンプトが使われます。

プロンプトがあいまいだと、AIの出力もあいまいになりやすくなります。一方で、目的、役割、対象読者、条件、出力形式を具体的に伝えると、意図に近い回答を得やすくなります。

この記事では、プロンプトの基本的な定義から、作成のポイント、注意点、実用的な例文までをわかりやすく解説します。

目次

AIで使用する「プロンプト」とは?

プロンプトとは、生成AIに対して望む出力を伝える指示文や命令文のことです。たとえば、ChatGPTに「文章を要約してください」と入力すると、その指示に沿った内容が生成されます。

プロンプトは単なる質問ではなく、AIの出力をコントロールするための重要な要素です。内容が明確であるほど、目的に近い結果を得やすくなります。

また、プロンプトは文章だけでなく、命令の形式や構造を指す場合もあります。テンプレートを活用すれば、出力の品質や一貫性を安定させやすくなります。

AIを効果的に活用するには、プロンプトの仕組みや設計の考え方を理解しておくことが大切です。

プロンプトはAIへの指示文

プロンプトは、AIに対して「何をしてほしいか」を伝えるための指示文です。

たとえば、「記事を書いてください」だけでは、テーマ、読者、文字数、文体、構成が分かりません。そのため、AIは一般的な内容を返す可能性が高くなります。

一方で、「あなたはBtoBマーケティングに詳しいライターです。中小企業の経営者向けに、生成AIを業務活用するメリットを800文字以内で、わかりやすく解説してください」と伝えると、AIは役割や条件に沿って回答しやすくなります。

プロンプトエンジニアリングとの違い

プロンプトとあわせて覚えておきたい言葉に、プロンプトエンジニアリングがあります。

プロンプトは、AIに入力する指示文そのものです。一方、プロンプトエンジニアリングは、AIから目的に合う出力を得るために、指示文の構造や条件、出力形式を設計・改善する考え方を指します。

たとえば、文章作成であれば「対象読者」「文体」「文字数」「見出し構成」を指定する、画像生成であれば「被写体」「構図」「色味」「画風」を指定する、といった工夫がプロンプトエンジニアリングにあたります。

参考:Best practices for prompt engineering with the OpenAI API|OpenAI

プロンプトはどのようなAIで使える?

プロンプトは、文章・画像・動画・音楽などを生成する多くのAIで共通して使える入力手段です。

たとえば、ChatGPTには「記事を要約して」、画像生成AIには「桜が舞う春の風景を描いて」などの指示を出すことで、目的に合った出力を得られます。

動画生成AIであれば「ゴールを決める瞬間の映像」、音楽生成AIでは「落ち着いたピアノソロ」といったプロンプトにも対応できます。

また、「新商品のアイデアを出して」「社内FAQの回答案を作って」「問い合わせ対応の返信文を作って」など、業務やマーケティングに関するプロンプトも活用されています。

良いプロンプトに含めたい6つの要素

良いプロンプトを作るには、AIに必要な情報を整理して伝えることが重要です。

ここでは、プロンプトに含めると出力の精度を高めやすい6つの要素を紹介します。

1. 目的

まず、「何のためにAIを使うのか」を明確にしましょう。

たとえば、同じ「商品説明文を作る」場合でも、ECサイトの商品ページに掲載するのか、営業資料に載せるのか、SNS投稿に使うのかによって、適した表現は変わります。

目的を明確にすると、AIが出力の方向性を判断しやすくなります。

2. 役割

AIにどの立場で回答してほしいかを伝えると、出力のトーンや専門性を調整しやすくなります。

たとえば、「あなたはWebライターです」「あなたはBtoBマーケターです」「あなたはカスタマーサポート担当者です」のように指定します。

役割を設定することで、文章の視点や表現が目的に合いやすくなります。

3. 対象読者

誰に向けた出力なのかを指定することも重要です。

「初心者向け」「中小企業の経営者向け」「社内の営業担当者向け」「小学生にもわかるように」など、読者を具体的に伝えると、専門用語の量や説明の深さを調整しやすくなります。

4. 出力形式

AIに「どのような形で出力してほしいか」を伝えましょう。

たとえば、以下のような指定ができます。

  • 箇条書きで出力する
  • 表形式で比較する
  • メール文として作成する
  • 見出しと本文に分ける
  • PREP法で構成する
  • HTML形式で出力する

出力形式を指定すると、後から編集しやすくなり、業務で使いやすい形に整えられます。

5. 条件・制約

文字数、文体、含めたい内容、避けたい表現などの条件を伝えると、より目的に合う出力を得やすくなります。

たとえば、「300文字以内」「専門用語を使わない」「敬体で書く」「強い断定表現は避ける」「3つのメリットを含める」などです。

条件が多すぎるとAIが守りきれない場合もあるため、重要度の高い条件から優先して指定しましょう。

6. 参考例

理想に近い回答例や文章のトーンを示すと、AIが出力の方向性をつかみやすくなります。

たとえば、「以下の文体を参考にしてください」「この構成に沿って作成してください」のように、見本を提示します。

特に、メール文、広告文、FAQ、営業資料など、出力の型が決まっている業務では、参考例を示すことで再現性を高めやすくなります。

プロンプトテンプレートの種類

プロンプトテンプレートとは、生成AIに使う指示文のひな形です。構造が決まっているため、初心者でも迷わずプロンプトを作成しやすくなります。

ここでは、基本テンプレート、深津式、ReAct、ゴールシーク型の4つを紹介します。

基本テンプレート

まずは、以下のような基本テンプレートを覚えておくと便利です。

  • 役割:あなたは〇〇です。
  • 目的:〇〇のために、〇〇を作成してください。
  • 対象:読者は〇〇です。
  • 条件:〇〇文字以内、〇〇なトーンで書いてください。
  • 出力形式:箇条書き、表形式、メール文などで出力してください。

例:「あなたはBtoBマーケティングに詳しいライターです。中小企業の担当者向けに、生成AIを導入するメリットを500文字以内で解説してください。専門用語は補足し、見出しと本文に分けて出力してください。」

この形式は、文章作成、要約、企画立案、FAQ作成など、幅広い用途で使えます。

深津式プロンプト

深津式プロンプトは、note株式会社CXO・深津貴之氏が提唱した、シンプルかつ実用性の高いテンプレートとして知られています。ビジネスや教育、クリエイティブなど幅広い分野で活用されています。

基本構造は以下の3つで構成されます。

  • 前提:あなたは〇〇の専門家です。
  • 目的:〇〇の目的で、〇〇について説明してください。
  • 制約:以下の条件を守ってください。〇〇(例:文字数・文体・ターゲットなど)

この形式では、AIに立場・目的・条件を明確に伝えられるため、出力の方向性を整えやすくなります。

例:「あなたは小学生向け教材を作る教育ライターです。二酸化炭素の仕組みを、簡単な言葉で400文字以内にまとめてください。」

構造が明確で汎用性も高く、初心者にとっても扱いやすいプロンプトテンプレートといえるでしょう。

ReActプロンプト

ReActプロンプトは、Reasoning(推論)とActing(行動)を組み合わせる考え方から生まれたプロンプト手法です。複雑なタスクを、情報整理、行動、結果確認のように分けて進めたい場面に向いています。

通常のプロンプトが単発の指示であるのに対し、ReAct型では「情報を整理する」「必要な作業を行う」「結果を確認する」という流れを意識して指示します。

例:マーケティング戦略を提案する場合

  • 質問:新しい商品を効果的に売るためのマーケティング戦略は?
  • ReAct型の指示:次の手順で答えてください。1. 戦略を立てる前提条件を整理してください。2. 戦略案を3つ提案してください。3. それぞれのメリット・注意点を説明してください。

この形式を使うことで、AIの出力を段階的に整理しやすくなります。調査、比較、意思決定支援、複数ステップの業務設計などで役立ちます。

参考:ReAct: Synergizing Reasoning and Acting in Language Models

ゴールシーク型プロンプト

ゴールシーク型プロンプトは、AIとの対話を重ねながら理想の出力に近づけるプロンプト形式です。最初から完璧な回答を求めるのではなく、追加指示を重ねて回答を調整していきます。

たとえば、「中学生向けに生成AIを説明して」と依頼し、その後に「もう少し短く」「例を増やして」「専門用語を減らして」と調整していくイメージです。

テンプレート例

  • 目標:〇〇のような内容を最終的に得たいです
  • ステップ1:まずは現状の情報を簡単に説明してください
  • ステップ2:次に、例や比喩を使ってわかりやすくしてください
  • ステップ3:必要があれば再調整をお願いします

この形式は、プレゼン資料の作成、シナリオ構成、戦略立案など、段階的に完成度を高めたい場面で活用しやすい方法です。

プロンプトを作成する方法

AIの出力は、プロンプトの内容に大きく影響されます。うまく活用するには、目的を明確にし、要素を整理しながら改善していくことが重要です。

ここでは、誰でも実践できるプロンプト作成の基本ステップを紹介します。

1. AIに任せたい作業を整理する

まずは、AIに何を任せたいのかを明確にしましょう。あいまいな指示では、出力もあいまいになりやすくなります。

例:「企画を考えて」→「30代女性向けの美容イベント企画を3案提案して」

整理すべき要素の例

  • どの業務で使うのか(メール、企画、記事、FAQなど)
  • 誰の視点で答えるか(専門家、初心者、営業担当者など)
  • 読者や利用者の属性(ターゲット)
  • 出力形式や文字数(例:400文字以内、箇条書き)
  • 含めたい要素と避けたい要素

事前にこれらを洗い出すことで、プロンプトの精度を高めやすくなります。

2. 必要な条件を具体化する

次に、整理した内容をもとに、プロンプトへ入れる条件を具体化します。

意識したいのは、「誰に」「何を」「どの目的で」「どの形式で」出力してほしいのかを伝えることです。

例:「おしゃれなカフェを紹介して」→「20代女性向けに、SNS投稿用のカフェ紹介文を150文字以内で作成してください。カジュアルなトーンで、最後は来店を促す一文にしてください。」

具体的な条件を入れることで、AIが出力の方向性を判断しやすくなります。

3. 出力形式を指定する

プロンプトでは、内容だけでなく「どのように出力してほしいか」も指定しましょう。

たとえば、比較したい場合は表形式、要点を整理したい場合は箇条書き、メールを作りたい場合は件名・本文・締め文を分けて出力するように指示します。

出力形式を指定すると、そのまま業務に使いやすい形で回答を得やすくなります。

4. 生成結果を見ながら改善する

最初の出力が理想通りとは限りません。出力内容を確認し、必要に応じて条件を追加・修正しましょう。

例:「初心者向けに」「300文字以内で」「もっと丁寧な表現に」「専門用語を補足して」など

最初はシンプルに指示し、出力を見ながら細かく調整することで、より目的に合う回答に近づけられます。プロンプトは一度で完成させるものではなく、試行錯誤を重ねて磨いていくものです。

AIに自分の意図を正確に伝えられるプロンプトを作成するコツ

AIに意図通りの出力をさせるには、誰に向けた・何の目的か・どんな形で欲しいかを明確に伝えることが重要です。

ここでは、すぐに実践できるプロンプト作成のコツを紹介します。

具体的・明確なプロンプトを書く

プロンプトはあいまいさを避け、具体的に書くことが基本です。

「この商品の紹介文」ではなく、「30代女性向けに、保湿クリームの魅力を200文字以内、やさしいトーンで紹介して」など、誰に・何を・どう伝えるかを明示しましょう。

また、文章は簡潔にまとめ、誤字脱字のチェックも忘れずに行うことが大切です。プロンプトはAIへの設計図です。明確さが出力の質に影響します。

出力条件・形式・表現方法を指示する

AIに目的に合う出力を求めるには、内容だけでなく「どう出力してほしいか」も指示しましょう。

例:「SNSで使える文章を作って」→「20代女性向け、150文字以内、カジュアルなトーンで。絵文字は使わず、最後は疑問形で締めて」

指定できる主な項目

  • 文字数(例:200文字以内)
  • 対象読者(例:小学生にもわかるように)
  • 文体(例:敬語・フレンドリー)
  • 出力形式(例:箇条書き・表形式)
  • 構成(例:結論ファースト・PREP法)

出力の一貫性と再現性を高めたいときは、条件を明確にすることが効果的です。

立場・役割を定義する

AIにどの立場で回答してほしいかを伝えると、出力の質を調整しやすくなります。

例:「商品の魅力を説明して」→「あなたはプロのコピーライターです。30代主婦向けに、短時間で読める内容にしてください」

立場・目的を明確にすると、文脈に合った表現や専門性が加わり、ビジネスや教育分野でも活用しやすくなります。

回答例・生成例を記載する

理想の出力例を提示すると、AIが形式やトーンを把握しやすくなります。

例:「この商品の紹介文を作成してください。以下の構成を参考にしてください」

【回答例】

  • 結論:肌に優しいオーガニック成分配合
  • 効果:乾燥や肌荒れを防ぎ、しっとり感が続く
  • ターゲット:敏感肌に悩む30代女性
  • 特徴:無添加、香料不使用、国内生産

お手本を提示することで、一貫性のある出力や再現性の高い結果を得やすくなります。画像・動画生成でも有効な方法です。

修正指示でブラッシュアップする

AIの回答が意図と異なる場合も、具体的な修正指示で改善できます。

例:「もっとカジュアルに」「小学生向けに」「300文字以内で」「箇条書きにして」など

対話型AIは文脈を引き継いで改善できるため、最初はざっくり指示し、やり取りを通じて精度を高めていくのが効果的です。

AIに向けたプロンプトを作成するときの注意点

プロンプトを作る際は、利便性だけでなく情報管理や倫理面への配慮も重要です。社外秘や個人情報の入力、著作権や肖像権に関わる指示はリスクを伴うため、慎重な運用が求められます。

ここでは、注意すべきポイントを紹介します。

社外秘・機密情報・個人情報はプロンプトに記入しない

生成AIには、社外秘、顧客データ、契約情報、未発表情報、個人情報などを入力しないようにしましょう。

生成AIサービスによって、入力内容の保存や利用条件は異なります。企業で利用する場合は、利用できるツール、入力禁止情報、出力確認のルールを社内ガイドラインとして整備することが重要です。

「入力内容は第三者に見られる可能性がある」という前提で情報を扱い、顧客情報や個人情報を含むプロンプトを入力しない運用を徹底しましょう。

参考:生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について|個人情報保護委員会

著作権・肖像権・商標権には気を付ける

プロンプト内容によっては、著作物や人物の模倣につながる表現が出力されることがあります。

「〇〇風のイラスト」「特定作家の文体」「有名キャラクターに似せて」などの指示は、著作権、肖像権、パブリシティ権、商標権を侵害するリスクがあるため注意が必要です。

生成物はそのまま使わず、確認・編集・加工して独自性を持たせることが安全な活用につながります。商用利用する場合は、利用しているAIツールの規約も確認しましょう。

AIの回答をそのまま使わず事実確認する

AIの回答には、事実と異なる内容が含まれる可能性があります。特に、法律、医療、金融、労務、契約、最新情報に関する内容では注意が必要です。

記事、広告、営業資料、顧客対応文、社内規程の案内などに使う場合は、AIの出力をそのまま使わず、必ず人が確認しましょう。

プロンプトで「出典を示してください」「不明な場合は不明と答えてください」と指定することも有効ですが、それだけで誤情報を完全に防げるわけではありません。重要な情報は、公式サイトや一次情報と照合することが大切です。

社内で使う場合はガイドラインを整備する

企業で生成AIを使う場合は、個人任せにせず、社内ガイドラインを整備しましょう。

ガイドラインには、以下のような項目を含めると運用しやすくなります。

  • 利用できる生成AIツール
  • 入力してはいけない情報
  • 社外公開前の確認フロー
  • 著作権・商標権への配慮
  • 業務別のプロンプト例
  • トラブル発生時の相談先

社内でよく使うプロンプトはテンプレート化し、部署や用途ごとに共有すると、出力のばらつきを抑えやすくなります。

プロンプトは、個人がChatGPTを使うときだけでなく、AIチャットボットや社内FAQの回答ルールを設計する際にも重要です。どの情報を参照させるか、どのトーンで回答するか、回答できない質問をどう扱うかを決めておくことで、運用の安定につながります。

自社の問い合わせ対応や社内FAQで生成AIを活用したい場合は、プロンプト設計だけでなく、ナレッジ整備やセキュリティ設定もあわせて確認しましょう。

AIを使いこなせるプロンプトの作成例

ここでは、文章作成・企画・メール作成・FAQ作成・プログラミング・画像生成など、用途別に実践的なプロンプト例を紹介します。

表現や条件の伝え方を学ぶことで、すぐに活用できるスキルが身に付くでしょう。

文章の作成

生成AIは、ブログやSNS投稿、メール文などに対応できますが、目的・対象・トーンを具体的に伝えることが重要です。

例:「あなたはプロのWebライターです。30代女性向けに、朝のスキンケア商品の紹介文を作成してください。800文字以内、見出しは3つ、PREP法で構成し、初心者にもわかる表現にしてください。」

このように条件を細かく指定することで、意図に沿った文章を得やすくなります。

企画立案

イベントや商品の企画をAIに考えてもらう際は、目的・ターゲット・条件を明確にしましょう。

例:「あなたはマーケティングプランナーです。30代女性向けスキンケア新商品の販促イベントをSNS向けに3案提案してください。各案について、目的・ターゲット・実施内容・期待できる効果・注意点を含めてください。」

予算や開催地の条件を加えたり、ゴールシーク型プロンプトを使って段階的に詰めたりすることで、より実用的なアイデアを得やすくなります。

メール作成

ビジネスメールでは、相手、目的、トーン、含めたい情報を明確にすると、使いやすい下書きを作成できます。

例:「あなたはBtoB営業担当者です。既存顧客に向けて、新機能リリースを案内するメールを作成してください。件名、本文、締めの一文に分け、丁寧なトーンで300文字以内にまとめてください。押し売り感のある表現は避けてください。」

AIが作成したメール文は、そのまま送信せず、顧客との関係性や社内ルールに合わせて調整しましょう。

FAQ作成

社内FAQやカスタマーサポートのFAQを作る場合は、質問者の立場と回答範囲を明確にすることが重要です。

例:「あなたはカスタマーサポート担当者です。以下の商品マニュアルをもとに、ユーザー向けFAQを10個作成してください。質問は初心者が実際に聞きそうな表現にし、回答は100文字以内で簡潔にしてください。不明な点は推測せず、『確認が必要』と記載してください。」

FAQ作成では、AIの回答が正確かを必ず人が確認し、公式情報やマニュアルと照合しましょう。

プログラミングのコード作成

生成AIはHTMLやJavaScript、Pythonなどのコード生成にも対応していますが、指示があいまいだと実用性に欠けます。

例:「あなたはWebエンジニアです。HTMLとJavaScriptでログインフォームを作成してください。パスワードは非表示にし、未入力時のバリデーションを実装してください。コードには初心者向けのコメントを入れてください。」

また、エラーが出た際は「構文ミスを修正してください」「セキュリティ上の改善案を提案してください」など追加の指示で精度を高めることが可能です。生成されたコードは必ず動作確認とセキュリティ確認を行いましょう。

イラスト作成

画像生成AIでは、具体的かつ詳細な描写が理想の出力につながります。

例:「静かな早朝の海。昇る朝日、遠くに小さな島、水面は穏やか、空は淡いオレンジ。リアル調、水彩風、横長構図で。」

色・構図・質感・スタイルを丁寧に伝えることで、表現の精度が向上しやすくなります。ただし、既存キャラクターや有名人、特定作家の作風をそのまま指定することは避けましょう。

動画作成

動画生成AIでは、シーンの流れ・演出・尺の指定がポイントです。

例:「快晴の球場で、バッターがホームランを打つ。打球はスタンドへ、観客が歓声を上げる。60秒以内、リアル調、スローモーション演出あり。」

タイトル表示やBGM指定も可能な場合があります。動画生成では、場面の順番、カメラワーク、人物の動き、雰囲気を具体的に伝えると、意図に近い映像を得やすくなります。

プロンプトを整えて、生成AIを業務に活用しよう

生成AIを活用するうえで、プロンプトの質は出力の方向性を大きく左右します。あいまいな指示では理想の出力を得にくいため、目的・役割・対象読者・条件・出力形式を具体的に伝えることが重要です。

プロンプトはAIを動かす指令書のようなものです。考えを整理し、明確に伝えることで、文章作成、企画立案、FAQ作成、画像生成、コード作成など、さまざまな業務に活用できます。

一方で、社外秘や個人情報の入力、著作権・肖像権に関わる指示、AIの誤回答には注意が必要です。企業で利用する場合は、社内ガイドラインやチェック体制を整えながら、安全に活用しましょう。

まずは基本テンプレートを使い、出力を見ながら少しずつ改善することから始めてみてください。

執筆者 浦 将平

AIチャットボットのプロダクトマネージャー。

7年間にわたり、法人向けの顧客管理ツール、データ統合ツール、CMS、チャットボット、電子ブックのマーケティングを担当し、BtoB領域でのプロダクトの成長に携わる。マーケティング戦略の立案から実行までを幅広く手がけ、業務プロセスの仕組み化を得意とする。

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