最新ChatGPTとは?GPT-5.6の特徴・料金・活用例を解説【2026年版】

更新日 最終更新日2026/07/15

更新日 公開日 2025/11/12

ChatGPTは、文章作成や要約、調査のサポート、画像分析、データ分析、コード生成といった多様な業務に役立つ生成AIサービスです。2025年のGPT-5登場以降もモデルのアップデートは継続しており、2026年7月には最新世代となるGPT-5.6(Sol・Terra・Luna)の提供が開始されました。

とはいえ、「最新のChatGPTはどこが変わったのか」「GPT-5.6のSol・Terra・Lunaは何が違うのか」「無料版ではどこまでできるのか」といった疑問をお持ちの方も少なくないはずです。とりわけ企業での導入を検討する場合には、性能面だけでなく、料金や利用上限、API料金、セキュリティ、社内での運用ルールまで押さえておく必要があります。

この記事では、最新ChatGPTの特徴をはじめ、GPT-5.6の概要、3モデル(Sol・Terra・Luna)の違い、GPT-5.5との比較、料金プラン、業務別の活用シーン、企業で利用する際の注意点までをわかりやすく整理して解説します。

目次

最新ChatGPTとは?GPT-5.6を中心に概要を解説

2026年7月にリリースされたGPT-5.6は、フラッグシップのSol、バランス型のTerra、高速・低コストのLunaという3つのモデル階層で構成される最新世代モデルです。日常のちょっとした質問への即答から、込み入った資料分析、コーディング、リサーチ、業務文書の作成に至るまで、目的に応じてモデルを使い分けられる設計になっています。

ChatGPT上では、日常的な応答向けのデフォルトモデルとして引き続きGPT-5.5 Instantが使われる一方、推論レベルを引き上げた場合や複雑なタスクではGPT-5.6 Solが利用される仕組みです。さらにProプランなどでは、難易度の高いタスクや長時間のワークフロー向けに、最上位のGPT-5.6 Sol Proも選択できます。

ここではまず、最新ChatGPTの主要な特徴と、GPT-5からGPT-5.5、そしてGPT-5.6へと進化してきた経緯を確認していきます。

参考:ChatGPTとは?仕組み・使い方・できること・活用事例などを紹介!

GPT-5からGPT-5.5・GPT-5.6へ進化した流れ

GPT-5は、OpenAIが2025年に発表したモデルで、スピーディーな応答と深い推論の両立を目指したモデルとして提供されました。OpenAI公式ヘルプの説明では、ChatGPTにおけるGPT-5のInstantおよびThinkingは2026年2月13日で提供を終了しており、過去のチャットも後継モデルで実行されることがあります。

その後、2026年4月には後継のGPT-5.5が登場し、日常応答のInstant、深い推論を行うThinking、上位のProという構成でChatGPTの主力を担ってきました。

そして2026年7月、最新世代となるGPT-5.6がChatGPT・Codex・APIで提供開始されました。GPT-5.6では命名ルールも刷新され、「5.6」という数字が世代を、Sol・Terra・Lunaという名前が性能の階層を表す構造になっています。今後の世代でも同じ階層名が引き継がれる見込みのため、モデル選びの基準がわかりやすくなりました。

このように更新のサイクルが速いため、最新情報を扱う記事やコンテンツでは、GPT-5.5にとどまらず、GPT-5.6までカバーして整理しておくことが欠かせません。

GPT-5.6 Sol・Terra・Lunaの違い

GPT-5.6は、性能・速度・コストのバランスが異なる3つのモデルで構成されています。それぞれの位置づけは次のとおりです。

  • GPT-5.6 Sol:シリーズ最上位のフラッグシップモデル。コーディング、リサーチ、サイバーセキュリティ、科学分析など、計画やツール連携をともなう複雑なタスクに対応。さらに上位のSol Proは、高難度タスクや長時間のワークフロー向け。
  • GPT-5.6 Terra:性能とコストのバランスに優れた中間モデル。GPT-5.5に匹敵する性能を、より低いコストで利用できる位置づけで、日常業務の主力候補。
  • GPT-5.6 Luna:シリーズ最速・最安のモデル。定型的な処理や大量データの分類・分析など、スピードとコストを重視する業務向け。

また、GPT-5.6では推論の深さを調整できる仕組みも強化されており、じっくり考えさせる「max」や、複数のエージェントを並列で動かす「ultra」といった新しいモードも導入されています(利用できる製品・プランは限定されます)。

なお、提供範囲はモデルによって異なります。通常のChatGPTのチャットで利用できるのは主にSol(およびSol Pro)で、TerraとLunaは、業務向けエージェントのChatGPT Work、Codex、APIなどを通じて利用する形が中心です。日常的な調べ物や文書作成であればデフォルトのGPT-5.5 Instantでも十分対応でき、複雑な分析や専門性の高い検討ではSolを使うなど、タスクに応じた使い分けを意識するとよいでしょう。

ChatGPTで利用できる主な機能

最新のChatGPTでは、テキストのやり取りに加えて、Web検索、データ分析、画像分析、ファイル分析、画像生成、メモリ、カスタム指示といった機能が使えます。どの機能をどこまで使えるかは、契約しているプランや選択中のモデルによって変わります。

具体的には、営業資料のドラフト作成、議事録の要約、PDF内容の整理、表データの分析、FAQのたたき台づくり、問い合わせへの返信文作成など、日々の業務の多くの場面で役立てられます。

ただし、生成AIの回答には誤りが混ざる可能性がある点には注意が必要です。とくに法務、医療、金融、労務、契約、セキュリティといった重要な判断が絡む領域では、ChatGPTの出力をそのまま採用せず、必ず人がチェックする運用を徹底しましょう。

使い方は質問や依頼を入力するだけでシンプル

ChatGPTの基本操作はいたってシンプルです。ブラウザまたはアプリからChatGPTを開き、質問や依頼を入力すれば、AIが回答を返してくれます。

利用の流れは次のとおりです。

  1. OpenAIのアカウントを作成する
  2. ブラウザまたはアプリからChatGPTへアクセスする
  3. 質問や依頼を入力する
  4. AIが回答を生成する
  5. 必要に応じて追加の指示を与え、回答を調整する

たとえば「この文章をビジネス向けの表現に直して」「このPDFのポイントをまとめて」「この問い合わせへの返信文を作って」といった、日常会話に近い依頼の仕方で使えます。

有料プランであれば、モデルピッカーからGPT-5.6 Solや推論レベル(中程度・高い・非常に高いなど)を選べる場合があります。複雑なタスクに取り組むときは、推論レベルを引き上げることで、より深い思考を経た回答を引き出しやすくなります。

利用可能なAPI

最新のChatGPTは、ブラウザやアプリから直接使うだけではありません。APIを介して、自社の業務システムやWebサービスへ組み込むこともできます

APIとは、外部のアプリケーションと機能を連携させるための仕組みのことです。これを活用すれば、社内チャットへのAI返信機能の追加、問い合わせ内容の自動分類、FAQチャットボットへの生成AI回答機能の実装などが実現できます。

OpenAI公式の案内によると、GPT-5.6のAPI料金は100万トークンあたり、Solが入力5.00ドル・出力30.00ドル、Terraが入力2.50ドル・出力15.00ドル、Lunaが入力1.00ドル・出力6.00ドルと、モデル階層ごとに設定されています。API料金はChatGPTの月額プランとは別建てで発生するため、自社システムに組み込む際は、用途に合うモデルの選定と、想定利用量にもとづいたコストの試算が欠かせません。

項目 特徴 活用イメージ
ChatGPTプラン ブラウザ・アプリからChatGPTを使うための月額プラン 個人の業務効率化、社内メンバーによる利用、資料作成、調査のサポートなど
OpenAI API 自社サービスや業務システムへAI機能を組み込むための従量課金制の仕組み FAQチャットボット、問い合わせの自動分類、社内ナレッジ検索、アプリ内のAI機能など
GPT-5.6 Sol 複雑な業務、コーディング、調査、分析などを得意とするフラッグシップモデル 高度な文書分析、生成AIアシスタント、エージェント型の業務システム連携など
GPT-5.6 Terra・Luna Solよりもコストを抑えやすいバランス型・高速低コスト型のモデル 日常業務の支援、大量データの処理、定型文の生成、コスト重視の業務利用など

APIの導入にあたっては、モデルの性能に加えて、応答速度、コスト、セキュリティ、ログの管理方法、社内データの取り扱いポリシーもあわせて確認しておきましょう。

ChatGPTの料金プラン

ChatGPTは無料でも使えますが、利用可能なモデル、メッセージの上限、ファイルアップロード、画像生成、メモリ、深い推論機能などは、プランごとに差があります。

また、ChatGPTの月額プランとAPI料金はまったく別の料金体系です。社内メンバーがブラウザやアプリからChatGPTを使うならChatGPTプランを、自社システムやチャットボットにAI機能を組み込むならAPI料金を、それぞれ確認しましょう。

以下に、主要なプランとチェックすべきポイントを整理しました。料金や利用上限、利用できるモデルは改定される可能性があるため、導入前には必ずOpenAI公式サイトで最新の情報を確認してください。

プラン 料金 主な利用モデル 特徴 利用対象例
Free 無料 GPT-5.5 Instant(デフォルト)
※利用上限あり
基本的なチャット機能を試せる。上限に達すると軽量モデルへ切り替わる場合がある とりあえず試したい方、簡単な質問や文章作成に使いたい個人ユーザー
Go 公式サイトで確認 GPT-5.5 Instant、Thinking機能の一部 Freeと比べて、メッセージ数、アップロード、画像生成などの上限が拡大 コストを抑えつつ日常的にChatGPTを使いたい方
Plus 公式サイトで確認 GPT-5.5 Instant、GPT-5.6 Sol(推論レベル選択時) 推論レベル(中程度・高い・非常に高い)の選択でGPT-5.6 Solを利用できる 日々の業務にChatGPTを組み込みたい個人・小規模チーム
Pro 公式サイトで確認 GPT-5.6 Sol、Sol Pro 最上位のGPT-5.6 Sol Proが利用可能。難易度の高いタスクや長時間のワークフローに対応 研究、分析、制作、コーディングなどで高性能モデルを求める方
Business 公式サイトで確認 GPT-5.6シリーズ チームでの利用、管理機能、セキュリティなど業務利用を重視した構成。管理者がメンバーの利用モデルを制御できる 複数人での導入を検討する企業、部署単位で活用したいチーム
Enterprise 要問い合わせ Sol Proを含む上位モデルの利用環境 大規模導入、管理、セキュリティ、ガバナンス、サポート体制に対応 全社展開や大規模な生成AI活用を見据える組織

無料プランでも基本的なチャット機能は利用できますが、GPT-5.6 Solのような上位モデルを本格的に使うには有料プランが前提となります。業務で継続的に活用するなら、Plus・Pro・Businessといった有料プランの検討をおすすめします。

企業で複数のメンバーが使う場合は、個人アカウントを一人ずつ契約する形ではなく、管理機能とセキュリティを備えたBusinessやEnterpriseを選ぶことも有力な選択肢です。

GPT-5.6とGPT-5.5・旧モデルとの違い

GPT-5.6は、GPT-5.5の後継にあたる最新世代モデルです。単一モデルであらゆる処理をこなす従来の考え方から、性能・速度・コストの異なる3階層(Sol・Terra・Luna)を目的に応じて使い分ける設計へと転換した点が、最大の変更点といえます。

GPT-5.6と、GPT-5.5をはじめとする旧モデルを比較する際の主なポイントを、以下の表にまとめました。

比較項目 GPT-5.5・旧モデル GPT-5.6
位置づけ 2026年4月に発表。Instantは現在もChatGPTの日常応答用デフォルトとして提供中 2026年7月に提供開始された最新世代。Sol・Terra・Lunaの3階層で構成
モデル構成 Instant、Thinking、Proという用途別のモード構成 フラッグシップのSol(+Sol Pro)、バランス型のTerra、高速・低コストのLunaという性能階層の構成
複雑なタスク ThinkingやProを選ぶことで対応 Sol・Sol Proに加え、深い推論を行うmaxや、複数エージェントを並列実行するultraなどの新モードに対応(対応製品・プランは限定)
API料金(100万トークンあたり) GPT-5.5:入力5.00ドル/出力30.00ドル Sol:入力5.00ドル/出力30.00ドル、Terra:入力2.50ドル/出力15.00ドル、Luna:入力1.00ドル/出力6.00ドル
提供範囲 ChatGPTを中心に提供 ChatGPT(主にSol)、ChatGPT Work、Codex、APIなど製品・プランごとに利用できるモデルが異なる

GPT-5.6は高性能なモデル群ですが、どんな業務にも常に最上位のSolを使うべきというわけではありません。シンプルな文章作成や要約ならデフォルトのGPT-5.5 Instantで事足りるケースも多く、複雑な分析や重要度の高い検討にSolを充てるといった、目的に応じた使い分けがポイントになります。

より複雑なタスクへの対応力

GPT-5.6 Solは、コーディング、リサーチ、サイバーセキュリティ、科学分析など、計画・ツール連携・検証といった複数の工程をともなうタスクに強いモデルとして提供されています。長大なドキュメントやコードベースを扱える大きなコンテキストにも対応しており、エージェント的な長時間のワークフローも視野に入れた設計です。

具体的には、複数の資料を読み込ませて論点を洗い出したり、コードの不具合の原因を調べたり、業務フローの改善アイデアを出させたりといった使い方が可能です。

とはいえ、AIの出力には誤りが含まれる可能性が常にあります。重要な判断が関わる業務では、ChatGPTの回答をあくまで下書きや検討の材料と位置づけ、最終確認は人の手で行う体制にしましょう。

モデルと推論レベルによる使い分け

GPT-5.6世代のChatGPTでは、「どのモデルを使うか」に加えて、「どのくらい深く考えさせるか(推論レベル)」も選べるようになっています。対象の有料プランでは、複雑なリクエストに対してChatGPTが自動的に推論を深めるほか、モデルピッカーから中程度・高い・非常に高いといった推論レベルを手動で指定することも可能です。

日常的な質問は標準設定のまま使い、複雑な資料の分析、設計レビュー、複数条件を踏まえた比較検討といった場面では推論レベルを引き上げる、という運用にすると、待ち時間や利用枠の消費を抑えつつ、必要なときに回答の質を高められます。

旧モデル利用時の注意点

OpenAIの公式ヘルプによると、ChatGPTにおけるGPT-5のInstantとThinkingは、2026年2月13日をもって提供が終了しています。過去のチャットを再開する場合も、現在は後継モデルで処理されるため、以前とは出力結果が変わる可能性があります。

過去に作り込んだプロンプトや社内マニュアルが旧モデルを前提としている場合は、GPT-5.6などの最新モデルでも同等の出力品質が保てるかを検証しましょう。業務利用においては、モデルの変更にあわせてプロンプトや運用ルールをアップデートしていくことが大切です。

業務別|最新ChatGPTの活用例

ChatGPTの導入を検討するとき、多くの方が気になるのは「自社のどの業務に使えるのか」という点でしょう。最新ChatGPTは幅広い領域に対応できる汎用性を持ち、企業では次のような分野で活用が広がっています。

営業・マーケティング業務:広告コピーの作成、営業提案書、SNS投稿、キャンペーン企画のサポートなど

事務・総務業務:文書のドラフト作成、規程の確認、議事録づくり、社内連絡文の作成など

顧客対応・カスタマーサポート:FAQへの応答、問い合わせ初動対応の文案、案内文書の作成など

人事・採用業務:求人票の作成、面接の設問リスト、研修教材のたたき台づくりなど

ここからは、各業務領域におけるChatGPTの具体的な活用イメージを紹介していきます。

営業・マーケティング業務

営業・マーケティングの現場は、提案資料のドラフト作成、広告企画の整理、媒体別の文案調整など、限られた時間で成果物を量産する場面が多い領域です。繰り返し発生する作業をAIで効率化できれば、検討や改善といった付加価値の高い仕事に時間を回しやすくなります。

たとえば、ターゲット層ごとの広告文案を複数パターン用意したり、営業メールのドラフトを作ったり、キャンペーン企画の論点を整理したりといった活用が可能です。既存の顧客データや広告データを扱う際は、入力してよい情報の線引きを社内ルールとして定めておくことが重要です。

また、AIが生成した文案は無編集で公開せず、ブランドトーンの確認、法務チェック、事実の裏取りを経てから活用するようにしましょう。

事務・総務業務

事務・総務部門は、社内からの問い合わせ、規程の確認、文書作成、議事録づくりといった定型業務が多く、業務が特定の担当者に依存しがちな領域でもあります。

ChatGPTを取り入れれば、社内連絡文の下書き、会議メモの整理、マニュアルの要約、FAQ案の作成などを効率化できます。社内規程や業務マニュアルをベースにしたFAQの整備にも有効です。

ただし、社内規程、人事情報、従業員の個人情報などを取り扱う場合は、情報漏洩を防ぐ入力ルールの策定とアクセス権限の管理が不可欠です。

顧客対応・カスタマーサポート

顧客対応は、顧客満足度に直結する重要な業務である反面、担当者への負荷が集中しやすい領域です。AIが初動対応や回答文案の作成を担うことで、対応スピードの向上と品質の安定を両立しやすい体制をつくれます。

クラウドサーカスが提供するIZANAI Powered by OpenAIは、OpenAIの技術を採用したAIチャットボットサービスです。PDFやWebサイトのURLなどを登録するだけで、FAQ対応や問い合わせ対応に役立てられます。

よくある質問への一次対応や、社内外からの問い合わせ対応を効率化したい企業にとっては、ChatGPTを単体で使うだけでなく、FAQチャットボットとして業務フローへ組み込むアプローチも有効な選択肢です。

参考:月300件の問い合わせを半分に!AIチャットボットで実現した接客に専念できる環境づくり|株式会社北豊島園自動車学校様

人事・採用業務

人事・採用の分野では、求人票、面接の設問、研修資料、社内制度の案内文など、正確さとスピードの双方が問われる文書作成業務が数多く発生します。

ChatGPTを使えば、求人票の表現のブラッシュアップ、面接質問の作成、研修資料のたたき台、社内制度FAQの整理などを効率よく進められます。

その一方で、労務、人事評価、個人情報に関わる内容は、慎重な取り扱いが求められます。AIの回答をそのまま社員や応募者へ提示するのではなく、人事担当者や法務担当者の確認を経てから活用しましょう。

企業でChatGPTを使うときの注意点

ChatGPTを導入するにあたっては、目的をはっきりさせ、社内ルールを整えてから運用を開始することが重要です。生成AIは業務の心強い味方となる一方で、扱い方を間違えると、情報漏洩、誤情報の拡散、コストの膨張、業務の属人化を招くおそれがあります。

ここでは、企業利用でとくに押さえておきたい4つの注意点と、その対策を解説します。

情報漏洩を防ぐための入力ルールを決める

ChatGPTはクラウド上で稼働するサービスです。企業で利用するなら、入力してよい情報と、入力してはいけない情報の線引きをあらかじめ明確にしておかなければなりません。

顧客情報、個人情報、契約に関する情報、未公開の資料、機密情報、ソースコード、社内の機微な情報などについては、事前に取り扱いルールを定めましょう。あわせて、BusinessやEnterpriseといった企業向けプランの活用、アクセス権限の管理、ログの管理、社内教育の実施も欠かせません。

外部サービスと連携する場合には、入力データの保存先、学習への利用有無、管理者側の設定、退職者アカウントの取り扱いなどもチェックしておきましょう。

AIの回答をそのまま使わず、人が確認する

ChatGPTの回答には、事実と異なる情報や、文脈にそぐわない内容が含まれることがあります。最新情報、専門的な判断、法的リスクをともなうテーマでは、とりわけ注意が必要です。

AIの出力はあくまで下書き・検討材料として扱い、最終的な判断は人が下す運用を徹底しましょう。社外向けの文書、契約書、広告表現、顧客への対応文、採用関連の文書などは、公開・送付の前に必ず担当者がチェックすることが重要です。

コストと利用上限を管理する

ChatGPTの利用上限やAPI料金は、プランやモデルごとに異なります。とくにGPT-5.6ではSol・Terra・Lunaでコストに差があるため、どの業務にどのモデルを使うかの設計が費用対効果を左右します。個人で使う分には問題にならない利用量でも、全社規模になると想定を超えるコストが発生することがあります。

社内導入の際は、利用する部門、利用目的、利用頻度、使用モデル、APIの利用量を可視化し、費用対効果を検証しましょう。まずは特定の部署や業務に絞ってスモールスタートし、効果を見極めてから対象範囲を広げていく進め方がおすすめです。

社内サポート体制を整える

ChatGPTを業務に根づかせるためには、利用ルールの整備だけでなく、社員が気軽に相談できる体制づくりも必要です。

操作に不慣れなメンバーが多いなら、社内研修の実施、プロンプト例の共有、FAQの整備、問い合わせ窓口の設置を進めましょう。「どの業務に使ってよいか」「入力NGの情報は何か」「AIの回答をどう検証するか」を具体的に示すことで、社員が安心して使える環境が整います。

さらに、利用状況やトラブルの発生を定期的にモニタリングし、ルールやFAQを継続的に見直していくことも大切です。

最新のChatGPTは、個人の作業を効率化するだけでなく、社内FAQ、問い合わせ対応、ナレッジ検索、顧客対応の一次応答といった用途にも展開できます。

ただし、企業で安全に運用するためには、どの情報を参照させるのか、どの業務から着手するのか、どこまでをAIに任せるのかを、あらかじめ整理しておくことが重要です。

最新ChatGPTを業務に活かすなら、社内ナレッジ活用から始めよう

本記事では、最新ChatGPTの特徴をはじめ、GPT-5.6の概要、Sol・Terra・Lunaの違い、GPT-5.5との比較、料金プラン、業務別の活用シーン、企業利用時の注意点を解説してきました。

ChatGPTは、文章作成や要約にとどまらず、ファイル分析、データの整理、コード生成、社内FAQ、問い合わせ対応など、多岐にわたる業務に応用できます。とくにGPT-5.6では、複雑なタスクに強いフラッグシップのSol、性能とコストのバランスに優れたTerra、高速・低コストのLunaと、目的に応じたモデルの使い分けがしやすくなりました。

その一方で、企業がChatGPTを活用するうえでは、情報漏洩への対策、誤回答への備え、利用上限とコストの管理、社内サポート体制の構築が欠かせません。まずは社内FAQや問い合わせ対応など、効果を測定しやすい領域からスモールスタートするのがよいでしょう。

クラウドサーカスが提供するIZANAI Powered by OpenAIは、PDFやWebサイトのURLなどを登録するだけで、社内外の問い合わせ対応に使えるAIチャットボットです。すでにあるFAQやマニュアルを活かしつつ、問い合わせ対応の効率化やナレッジの共有を進めたい企業に向いています。

最新ChatGPTを個人利用の範囲にとどめず、社内の情報共有や顧客対応にまで広げていきたい場合は、自社の課題にフィットする導入方法をぜひ検討してみてください。

執筆者 浦 将平

AIチャットボットのプロダクトマネージャー。

7年間にわたり、法人向けの顧客管理ツール、データ統合ツール、CMS、チャットボット、電子ブックのマーケティングを担当し、BtoB領域でのプロダクトの成長に携わる。マーケティング戦略の立案から実行までを幅広く手がけ、業務プロセスの仕組み化を得意とする。

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