離脱率・直帰率・回遊率の違いとは?GA4での見方・分析・改善方法を解説
公開日 2026/08/26
Webサイトを分析していると、「離脱率が高い」「直帰率が上がった」「もっと回遊率を高めたい」といった言葉を目にすることがあります。しかし、離脱率・直帰率・回遊率は似ているようで、見ているユーザー行動はそれぞれ異なります。
違いを理解しないまま数値だけを追うと、「直帰率を下げたのにCVが増えない」「回遊は増えたのに問い合わせにつながらない」といった状態になりかねません。
結論からいうと、直帰率はセッションがどの程度エンゲージされたか、離脱はどのページでセッションが終わったか、回遊はサイト内でどの程度ほかのページも閲覧されたかを見るために使います。
本記事では、離脱率・直帰率・回遊率の違いから、Google アナリティクス4(GA4)での確認方法、数値の考え方、分析方法、回遊やCVにつなげる改善策まで解説します。あわせて、弊社サイトの実データも公開しながら、「アクセスはあるのにCVが増えない」状態の原因の見つけ方をお伝えします。
目次
離脱率・直帰率・回遊率の違いとは?
まずは、離脱率・直帰率・回遊率の違いを整理しましょう。
| 指標・考え方 | 主にわかること | 分析するときのポイント |
|---|---|---|
| 直帰率 | 訪問したセッションが十分にエンゲージされたか | 流入元とページ内容の一致、ユーザーの行動を確認する |
| 離脱・離脱率 | どのページでセッションが終了したか | ユーザーが次の行動へ進めていないページを探す |
| 回遊率 | サイト内でどの程度ほかのページも閲覧されたか | 内部リンクやコンテンツ導線が機能しているかを見る |
重要なのは、どれか1つだけを見てWebサイトの良し悪しを判断しないことです。
たとえば、記事を読んだユーザーが必要な情報を得てそのままサイトを離れた場合、離脱自体が問題とは限りません。一方で、問い合わせフォームや資料請求フォームの途中で多くのユーザーが離脱しているなら、改善すべき可能性があります。
直帰率とは
GA4における直帰率とは、エンゲージメントが発生しなかったセッションの割合です。
現在のGA4では、次のいずれかを満たしたセッションが「エンゲージメントのあったセッション」として扱われます。
- 10秒以上継続した
- キーイベントが発生した
- ページビューまたはスクリーンビューが2回以上発生した
そのため、GA4における直帰率は、単純に「1ページだけ見てサイトを離れた割合」ではありません。
たとえばユーザーが1ページしか閲覧していなくても、10秒以上ページを閲覧していればエンゲージメントのあったセッションに該当するため、直帰とは判定されません。
GA4の直帰率とエンゲージメント率の関係
GA4では、直帰率とエンゲージメント率は反対の関係にあります。
直帰率 = 100% − エンゲージメント率
たとえばエンゲージメント率が70%であれば、直帰率は30%です。
直帰率だけを見るのではなく、「ユーザーがページ上で有意義な行動をしているか」という視点でエンゲージメント率とあわせて確認すると、状況を判断しやすくなります。
UAとGA4では直帰率の考え方が異なる
以前のUniversal Analytics(UA)を利用していた方は注意が必要です。
UAでは、主に1ページだけ閲覧して追加のインタラクションがないセッションを直帰として扱っていました。
一方、GA4ではエンゲージメントの有無をもとに直帰を判定します。そのため、UA時代の直帰率とGA4の直帰率をそのまま比較するのは適切ではありません。
離脱率とは
離脱とは、ユーザーのセッションがそのページで終了することです。
たとえば、ユーザーが次の順番でページを見たとします。
コラム記事 → サービスページ → 料金ページ → サイトを離れる
この場合、セッションが終了した「料金ページ」が離脱ページです。
GA4には「離脱数」という指標があり、セッション内で最後に記録されたイベントがそのページまたはスクリーンで発生した回数を確認できます。
離脱率と直帰率の違い
離脱率と直帰率の違いで特に覚えておきたいのは、ユーザーがその前に別のページを閲覧しているかどうかです。
たとえば、ユーザーが5ページを閲覧したあとに料金ページからサイトを離れた場合、料金ページで「離脱」は発生します。
一方、直帰率はセッション全体がエンゲージメントされたかどうかを基準に判定されます。
| 直帰 | 離脱 | |
|---|---|---|
| 見る対象 | セッション | セッション終了地点となったページ |
| 複数ページ閲覧 | GA4ではエンゲージメント条件をもとに判断 | 複数ページ閲覧後でも発生する |
| 主な用途 | 流入後のエンゲージメントを確認 | ユーザーがどこでサイトを離れているか確認 |
GA4では「離脱率」より「離脱数」を確認する
Webマーケティングでは「離脱率」という表現がよく使われますが、GA4には標準指標として「離脱数」が用意されています。
そのため、離脱率を独自に算出して分析する場合は、何を分母とするのかを明確にしておくことが重要です。
部署やレポートによって計算方法が異なると、同じ「離脱率」という言葉でも違う数値を見てしまう可能性があります。
まずはGA4の離脱数や閲覧数を確認し、ページの役割やCV導線とあわせて判断するのがおすすめです。
回遊率とは
回遊率とは、一般的にサイトを訪れたユーザーが、ほかのページもどの程度閲覧したかを把握するための考え方です。
ただし、「回遊率」はGA4の統一された標準指標名ではありません。
GA4でサイト内の回遊状況を確認するときは、次のような指標・機能を組み合わせます。
- セッションあたりのビュー
- ユーザーあたりのビュー
- ページビュー数
- パスデータ探索
- イベントやキーイベント
なかでも「セッションあたりのビュー」を見ると、1回のセッションで平均して何ページ・スクリーンが閲覧されているかを確認できます。
回遊率が高ければ良いとは限らない
回遊が多いと、「ユーザーがサイト内をたくさん見ているので良い状態」と判断したくなるかもしれません。
しかし、閲覧ページ数が多ければ必ず成果につながるわけではありません。
たとえば、BtoBサイトで次のように進んでいる場合は、比較検討のために自然に回遊している可能性があります。
サービスページ → 導入事例 → 料金・プラン → 資料ダウンロード
一方で、次のように何度もページを行き来している場合は、必要な情報を見つけられていない可能性があります。
サービスページ → トップページ → FAQ → サービスページ → トップページ
回遊率を見るときは、「何ページ見たか」だけでなく、ユーザーが意図した順番でCVに近づいているかまで確認しましょう。
回遊率を上げる具体的な方法
回遊率を高めたい場合、次の順番で手を打つと効果を確認しやすくなります。
- 回遊しているページの組み合わせを特定する
パスデータ探索で、実際にCVへつながっているページの並びを確認します。その並びを他のページからも再現できるように導線を追加します。 - 記事の前半に内部リンクを置く
記事下部の「関連記事」だけでは、そこまで到達したユーザーしか回遊しません。本文中の文脈に沿った位置にリンクを配置します。 - リンク先を「次の疑問」に合わせる
関連度の低い記事を大量に並べても回遊は増えません。「この内容を読んだ人が次に知りたいこと」を1〜2本に絞ります。 - コラムから製品・料金ページへの導線を作る
コラム同士のリンクだけでは、回遊は増えてもCVには近づきません。検討段階が進んだ読者向けに、サービスページや料金ページへの導線も用意します。 - チャットボットで「次に見るべきページ」を案内する
ユーザーが自力で探すのを待つのではなく、質問に答える形で該当ページへ誘導すると、回遊とCVの両方に効きます。
なお、回遊率を上げること自体が目的にならないよう注意してください。判断基準は「閲覧ページ数が増えたか」ではなく、CVに近いページへ進んでいるかです。
GA4で直帰率・離脱・回遊状況を見る方法
ここからは、Google アナリティクス4(GA4)でそれぞれの指標を確認する方法を解説します。
GA4の画面やレポート構成はアップデートされることがあるため、実際の管理画面と表示が異なる場合は最新のGoogle公式情報もあわせて確認してください。
直帰率を確認する方法
GA4では、直帰率が多くの標準レポートに最初から表示されているわけではありません。
編集者または管理者権限がある場合は、対象となる詳細レポートをカスタマイズし、「直帰率」や「エンゲージメント率」を指標として追加できます。
直帰率を見るときは、サイト全体の平均値だけで判断するのではなく、次のように分けて確認すると原因を見つけやすくなります。
- ランディングページ別
- 参照元・メディア別
- チャネル別
- デバイス別
- キャンペーン別
離脱数を確認する方法
GA4では「探索」から自由形式のデータ探索を作成し、ページ別の離脱数を確認できます。
たとえば、「ページタイトルとスクリーンクラス」などのディメンションと「離脱数」を組み合わせれば、どのページでセッションが終わるケースが多いのかを確認できます。
ただし、離脱数が多いだけで「悪いページ」と判断してはいけません。
アクセス数の多いページは、それだけ離脱数も多くなる可能性があるためです。閲覧数やページの役割、次に進んでほしいページ、CVとの関係まで確認しましょう。
回遊状況を確認する方法
GA4で回遊状況を見る場合は、「セッションあたりのビュー」などを確認します。
サイト全体の平均値だけを見るよりも、ページや流入チャネルごとに比較すると、回遊につながっているコンテンツを把握しやすくなります。
特にBtoBサイトでは、コラム記事からサービスページや事例、資料ダウンロードページへ移動しているかを確認すると、SEO流入がCVにつながっているか判断する材料になります。
パスデータ探索でユーザーの前後の行動を見る
GA4のパスデータ探索を使うと、ユーザーがあるページやイベントの前後でどのような行動をしているか確認できます。
たとえばサービスページを起点にすれば、ユーザーがその後に、
- 導入事例へ進んだ
- 料金ページへ進んだ
- 資料ダウンロードページへ進んだ
- 別のコラム記事へ移動した
- 離脱した
といった流れを分析できます。
「離脱が多い」という結果だけを見るのではなく、離脱する前後のユーザー行動まで確認することが改善につながります。
離脱率・直帰率・回遊率に目安となる数値はある?
離脱率や直帰率を確認すると、「何%なら良いのか」「平均より高いのか」が気になる方も多いでしょう。
しかし、すべてのWebサイトやページに共通する適正値はありません。
ページの目的や流入経路によって、同じ数値でも意味が大きく変わるためです。
【実データ公開】弊社サイトのページ種別ごとの数値
「では実際の数値はどのくらいなのか」がわからないと判断しづらいと思いますので、参考として弊社サイト(BtoB向けSaaSのオウンドメディア)の実データを公開します。
下記は約3か月間の集計です。
| ページ種別 | セッション | 平均エンゲージメント時間 | CVR |
|---|---|---|---|
| コラム記事(148本の合計) | 108,696 | 約44秒 | 0.032% |
| トップページ | 6,763 | 約32秒 | 1.065% |
| 料金ページ | 291 | 約40秒 | 3.093% |
| 比較記事(「無料AIチャットボット」系) | 2,520 | 約23秒 | 0% |
ここから読み取れることは3つあります。
1つ目は、料金ページのCVRがコラム記事の約100倍だったことです。アクセス数はコラム記事が圧倒的に多いにもかかわらず、CVの大半は少数の製品ページから発生していました。「アクセスを増やす」よりも「CVRの高いページへ送客する」ほうが効率が良い、という典型的なパターンです。
2つ目は、148本のコラム記事のうち、CVが1件以上発生したのはわずか7本だったことです。残り141本は、アクセスがあってもCVにつながっていませんでした。記事数を増やすこと自体が成果につながるわけではない、という現実がここに出ています。
3つ目は、最も購買意欲が高いはずの比較記事でCVが0件だったことです。「無料のAIチャットボットを探している」という明確な検討段階のユーザーが月数百人訪れていたにもかかわらず、平均滞在は約23秒。記事内で他社サービスへのリンクを多数設置していたため、比較表だけを見て他社サイトへ移動していたと考えられます。
この3つ目は特に、多くのBtoBサイトで起きている見落としだと考えています。「比較記事は集客に強いが、設計を間違えると競合への送客ページになる」という点は、ぜひご自身のサイトでも確認してみてください。
ページの役割ごとに比較する
たとえば、検索ユーザーの疑問へ回答するコラム記事では、記事を読んで目的を達成したあとに離脱することがあります。
そのため、離脱が発生しただけで問題とはいえません。
一方で、ユーザーに次のステップへ進んでもらうことが重要なページでは、高い離脱が課題になる可能性があります。
具体的には、次のようなページです。
- サービス紹介ページ
- 料金ページ
- 資料ダウンロードページ
- 問い合わせフォーム
- 申し込みフォーム
離脱率や直帰率を比較するときは、「サイト平均」と比較するだけでなく、コラム同士、サービスページ同士、フォーム同士など、役割が近いページを比較しましょう。
過去の自社データと比較する
一律の業界平均を正解とするよりも、自社サイトの過去データと比較したほうが改善につながるケースがあります。
たとえば、次のような比較が有効です。
- 前月との比較
- 前年同月との比較
- ページ改善前後の比較
- 自然検索と広告流入の比較
- PCとスマートフォンの比較
特定のページだけ急激に直帰率や離脱数が変化している場合は、コンテンツだけでなく、計測設定やサイトの表示不具合なども確認しましょう。
離脱率が低い=良いサイトとは限らない
「離脱率 低い」と検索している方のなかには、離脱率をできる限り下げることがサイト改善の目標だと考えている方もいるかもしれません。
しかし、離脱率が低いこと自体を目的にするのはおすすめできません。
たとえば、電話番号や営業時間を調べるためにページへ訪れたユーザーが、必要な情報を確認してサイトを離れた場合、その離脱は必ずしも失敗ではありません。
反対に、何ページも回遊しているにもかかわらず、目的の情報が見つからず問い合わせを諦めているのであれば、回遊率が高くても良い状態とはいえません。
重要なのは、離脱したかどうかではなく、ユーザーがページの目的を達成し、企業側が期待する行動につながっているかです。
離脱率・直帰率が高いときに確認したい5つのポイント
離脱や直帰が多いページを見つけたら、すぐにデザインや文章を変更するのではなく、原因を切り分けましょう。
1. 流入キーワードとページ内容が一致しているか
SEOでアクセスを獲得できていても、検索ユーザーが期待する情報とページ内容が一致していなければ、訪問後すぐに離脱する可能性があります。
Search Consoleなどで流入クエリを確認し、検索したユーザーが求めている答えをページ内で提供できているか確認しましょう。
特に記事の冒頭で結論がわからない場合や、タイトルと本文の内容にずれがある場合は注意が必要です。
2. ファーストビューでページの内容が伝わっているか
ユーザーはページを開いてから短い時間で、「自分に必要な情報がありそうか」を判断します。
ファーストビューでは、次の点を確認しましょう。
- ページタイトルと内容が一致しているか
- 誰のどのような課題を解決するページなのか伝わるか
- 重要な情報が広告や画像に埋もれていないか
- スマートフォンでも読みやすいか
3. 次に取ってほしい行動がわかるか
ページを最後まで読んでも、次に何をすればよいかわからなければ、そのまま離脱する可能性があります。
ユーザーの検討段階に合わせて、関連記事、サービスページ、導入事例、資料ダウンロードなどへの導線を設置しましょう。
単にリンクを増やすのではなく、「この情報を読んだ人は次に何を知りたくなるか」を考えて導線を設計することが重要です。
BtoBサイトの場合、どのような導線が有効かはサイトの性質によって変わります。詳しくはBtoBサイトにAIチャットボットは必要?向いている・向いていないサイトを解説でも整理しています。
4. 流入チャネル・デバイスによって差がないか
同じページでも、自然検索・広告・SNS・メールではユーザーの訪問目的が異なります。
また、PCでは問題なく利用できても、スマートフォンではボタンが押しにくかったり、表が画面からはみ出していたりすることがあります。
サイト全体の平均値だけでなく、流入チャネルやデバイス別に直帰率やエンゲージメント率を比較してみましょう。
5. CVまでのどこでユーザーが止まっているか
アクセスは増えているのにCVが増えない場合、SEOや広告による集客だけを改善し続けても成果につながらないことがあります。
次のように、流入からCVまでを一連の流れとして確認しましょう。
流入 → 記事閲覧 → サービス理解 → CTAクリック → フォーム到達 → CV
たとえば記事へのアクセスが増えていても、サービスページへの遷移がほとんどなければ、記事から次ページへの導線に課題がある可能性があります。
CTAはクリックされているのにCVが増えていないなら、フォームやオファー内容を見直す必要があるかもしれません。
このように、「どこで離脱しているか」だけでなく「CVまでのどこで止まっているか」を見ることが重要です。
具体的な改善施策については、AIチャットボットで問い合わせを増やす方法|WebサイトのCV改善7選で7つの手法を紹介しています。
離脱を減らして回遊・CVにつなげる改善方法
離脱の原因をある程度特定できたら、ユーザーが次の行動へ進みやすいページへ改善していきましょう。
検索意図への答えを冒頭で示す
SEO記事では、ユーザーが知りたい答えを必要以上に後回しにしないことが重要です。
記事冒頭で結論や要点を提示し、そのあとに理由や具体例を説明すると、ユーザーが「自分の知りたい内容がある」と判断しやすくなります。
内部リンクをユーザーの次の疑問に合わせる
回遊を増やすために、無関係な記事へのリンクを大量に設置しても効果的とは限りません。
ユーザーが次に知りたい内容を予測し、自然な流れで関連ページへ案内しましょう。
たとえばWebサイト改善について調べているユーザーであれば、
アクセス解析 → 課題の特定 → 改善施策 → サービス比較・資料確認
という流れを意識すると、検討を前へ進めやすくなります。
CTAをユーザーの検討段階に合わせる
情報収集を始めたばかりのユーザーに、いきなり問い合わせを求めても行動のハードルが高い場合があります。
その場合は、ノウハウ資料やチェックリストなど、比較的検討初期でも利用しやすいCTAを用意するとよいでしょう。
反対に、料金や導入事例を詳しく確認しているユーザーには、問い合わせや相談など、よりCVに近い導線が適している場合があります。
すべてのページに同じCTAを置くのではなく、ユーザーの検討段階に合わせることがポイントです。
なお、ツール導入によって改善する場合は、費用に対してどの程度の効果が見込めるかを事前に試算しておくと社内の合意形成がしやすくなります。試算方法はAIチャットボットの費用対効果は?ROIの計算方法と導入判断のポイントで解説しています。
フォームの入力負担を見直す
CTAのクリック数は多いのにCVが少ない場合は、遷移先のフォームに原因がある可能性があります。
次のような点を確認してみましょう。
- 入力項目が必要以上に多くないか
- 必須項目がわかりやすいか
- 入力エラーの内容がわかりやすいか
- スマートフォンでも入力しやすいか
- 資料をダウンロードするメリットが伝わっているか
フォームの入力途中で離脱されてしまうと、それまでの集客コストがすべて無駄になります。項目を1つ減らすだけで完了率が変わるケースもあるため、優先的に見直す価値があります。
Webデザイン・表示速度・スマートフォン対応を確認する
コンテンツの内容に問題がなくても、デザインや表示環境が原因で離脱が発生しているケースがあります。ユーザーは内容を読む前に、まず「見やすいか」「読み進められそうか」を判断しています。
デザイン面では、次の点を確認しましょう。
- 表示速度:画像サイズが大きすぎないか。表示に3秒以上かかっていないか
- 文字サイズと行間:スマートフォンで小さすぎないか、詰まっていないか
- 余白と情報密度:1画面に情報が詰め込まれすぎていないか
- ボタンの視認性:CTAが背景に埋もれていないか。指で押しやすいサイズか
- 表や画像の表示崩れ:スマートフォンで横にはみ出していないか
- ポップアップの出方:閲覧を妨げるタイミングで出ていないか
特にスマートフォンからの流入が多いサイトでは、PCで確認しただけでは問題に気づけません。実機で、記事の冒頭から末尾までスクロールして確認することをおすすめします。
直帰率や回遊率ではなく「CVにつながる行動」を見ることが重要
Webサイト分析では、直帰率を下げたり、回遊率を高めたりすること自体が目的になりがちです。
しかし、Webサイトの最終的な目的が問い合わせや資料請求、申し込みなどのCV獲得であれば、見るべきなのはCVにつながるユーザー行動が増えているかです。
たとえば、回遊率が上がっていてもCV数が変わらない場合は、ユーザーがCVに関係のないページを多く閲覧している可能性があります。
反対に、閲覧ページ数が少なくても、必要な情報をすぐに理解して資料ダウンロードや問い合わせへ進んでいるなら、必ずしも回遊率を高める必要はありません。
GA4では、直帰率やエンゲージメント率、離脱数だけでなく、キーイベントやページ遷移も組み合わせて確認しましょう。
アクセスはあるのにCVが増えないときの分析手順
SEOや広告で一定のアクセスを獲得できているにもかかわらずCVが増えない場合は、次の順番で整理すると課題を見つけやすくなります。
- どのページ・キーワードからアクセスを獲得しているか確認する
- 流入後の直帰率やエンゲージメント率を確認する
- どのページで離脱しているか確認する
- ユーザーが次にどのページへ移動しているか確認する
- CTAが表示・クリックされているか確認する
- フォーム到達後の離脱を確認する
- キーイベント・CVまでのボトルネックを特定する
この順番で見れば、「アクセス不足なのか」「ページ内容なのか」「導線なのか」「CTAなのか」「フォームなのか」を切り分けやすくなります。
アクセス数だけを増やし続けるのではなく、流入からCVまでを一つのファネルとして分析することが重要です。
なお、1つ目の「どのキーワードからアクセスを獲得しているか」は特に見落としやすいポイントです。検索ボリュームの大きいキーワードで上位表示できていても、そのキーワードで検索するユーザーが自社の見込み客でなければ、CVにはつながりません。アクセス数の多さと、そのアクセスの質は別の問題です。
離脱率・直帰率・回遊率に関するよくある質問
直帰率が高いとSEOに悪影響がありますか?
直帰率が高いという理由だけで、SEO上問題があると判断することはできません。
ユーザーが検索意図を満たしているか、コンテンツが目的に合っているか、CVや次の行動につながっているかなど、複数の観点からページを評価することが重要です。
離脱率は低いほど良いですか?
必ずしも低いほど良いとは限りません。
記事を最後まで読んで疑問を解決したあとに離脱するなど、ページの目的を達成したうえで離脱しているケースもあります。
問い合わせフォームやCV直前のページなど、次の行動へ進んでほしいページで離脱が多い場合は優先的に分析しましょう。
GA4で離脱率を見ることはできますか?
GA4では「離脱数」という指標を利用できます。
一般に「離脱率」と呼ばれる比率を独自に算出する場合は、分母として何を使うのかを統一することが重要です。
まずは探索レポートなどでページ別の離脱数を確認し、閲覧数やページの役割とあわせて分析するとよいでしょう。
GA4で回遊率は確認できますか?
「回遊率」という名称の統一された標準指標があるわけではありません。
GA4では「セッションあたりのビュー」やパスデータ探索などを活用し、ユーザーがサイト内をどのように閲覧しているか確認します。
直帰率と離脱率はどちらを優先して改善すべきですか?
どちらか一方を一律に優先するのではなく、ページの目的に応じて判断します。
検索や広告から最初に訪れるページでユーザーがほとんど行動していない場合は、直帰率やエンゲージメント率を確認します。
一方、サービスページから料金ページ、資料ダウンロードなど、CVまでの導線上でユーザーが離れている場合は、離脱地点を分析すると改善箇所を見つけやすくなります。
回遊率を上げればCVは増えますか?
回遊率を上げただけでCVが増えるとは限りません。
CVに関係のないページを多く閲覧しているだけでは、回遊率の数値が上がってもCVは変わりません。重要なのは、サービスページ・導入事例・料金ページなど、CVに近いページへ進んでいるかです。
回遊率を指標にする場合は、あわせて「CVに近いページへの遷移数」も確認することをおすすめします。
まとめ|離脱率・直帰率・回遊率を組み合わせてCVまで分析しよう
離脱率・直帰率・回遊率は、それぞれ異なるユーザー行動を見るための指標・考え方です。
整理すると、次のようになります。
- 直帰率:セッションが十分にエンゲージされたかを見る
- 離脱:どのページでセッションが終了したかを見る
- 回遊:サイト内でどのようにほかのページへ移動しているかを見る
ただし、直帰率を下げることや回遊率を高めること自体がWebサイト運営の目的ではありません。
重要なのは、ユーザーが必要な情報を得ながら、サービス理解、資料ダウンロード、問い合わせなど、CVにつながる行動へ進めているかです。
特に「アクセスは増えているのにCVが増えない」という場合は、アクセス数だけを見るのではなく、流入ページ、エンゲージメント、離脱地点、回遊、CTA、フォームまでを一連の流れとして分析しましょう。
どこにボトルネックがあるのか整理できれば、集客を増やすべきなのか、コンテンツや導線を改善すべきなのかを判断しやすくなります。
弊社サイトでも、コラム記事148本のCVRが0.032%という状態から分析を始めました。同じように「アクセスはあるのにCVが増えない」とお悩みの方は、まずどこで取りこぼしが起きているかを特定するところから着手してみてください。