クラウドサーカス株式会社が提供するチャットボット「IZANAI」を導入されているお客様の事例をご紹介します。
今回は、シーデーピージャパン株式会社様に取材をさせていただきました。
シーデーピージャパン株式会社様は、総合人材サービスを提供されており、製造系の人材派遣を中心に長年培ってきたノウハウを活かし、時代によって多様化する人材ニーズにきめ細やかに対応されている企業様です。
「あらゆる人の雇用機会をつくり、あらゆる人の働く喜びをつくる」という経営理念のもと、扱うチャネルは製造系の人材派遣・人材紹介・業務請負と多岐にわたります。また労働法規を遵守した、誠実なサービスも特徴です。
社名の由来である「キャリア・デベロップメント・プログラム」の言葉のとおり、人材課題を解決するための最適なソリューションを、確かな精度で展開されていらっしゃいます。
内木場:今回、IZANAIを導入されるにあたって、御社が感じていた課題についてお聞かせください。
髙橋様:弊社は、新しい応募導線のひとつとして、前々からチャットボットを導入したいと考えていました。
サイトのPV数に対して、応募にいたるまでのサイト離脱率が高い点を課題に感じていたのです。
内木場:サイトのPV数自体は充分に確保されていたのですね。
髙橋様:はい。代理店様のご協力もあり、時期的な変動はあっても、ある程度充分といえるPV数は達成していました。
その反面、お仕事を探してサイトに訪れた方が、数多くの案件の中からいちいち選ぶのがわずらわしくて離脱してしまう、というケースが多いことも体感していました。
応募に至る経路としては、通常の求人サイトを導入しており、「ジョブベリー工場」と「期間工ジョブ」という2種類のサイトがあります。
そこまで複雑化したサイトではないものの、ジョブベリー工場では現在1,200件以上の求人案件があり、情報量は非常に多いです。
はじめから「この仕事がしたい」と決まっている人であれば問題ありません。しかし、検討段階の方に対しては、離脱せずに迷わず進んでいただくための導線を用意する必要がありました。
これがチャットボット導入を決めた1番の課題であり、目的です。
内木場:以前からチャットボットをご検討されていたということで、他ツールとの比較もされたかと思います。どのような経緯でIZANAIにたどりついたか、お聞かせいただけますか?
髙橋様:私はIZANAI導入時にはまだ担当ではなかったため、伝聞になるのですが。
実はクラウドサーカスをはじめて知ったきっかけは、IZANAIではなく、Webサイト制作ツールの「BlueMonkey」だったと聞いています。
商談の中で、IZANAIというチャットボットがありますよ、とご提案していただきました。それをきっかけに、チャットボットツールは全部で2〜3社と打ち合わせをしたと思います。
内木場:「BlueMonkey」をきっかけに知ってくださったのですね。その中からIZANAIを選んでいただいた理由はなんだったのでしょうか?
髙橋様:一番の決め手になったのは、圧倒的にコストパフォーマンスがいいところです。コストパフォーマンスの高さは、使っている現在も感じていますね。先日値上げの話もうかがいましたが、正直、それでも充分に安いなと感じました。実際の応募単価も、圧倒的に安いです。
あとは、チャットボット組み立ての工程がむずかしくなさそうだな、と感じたのもポイントでした。実際にやってみて、仕組みをつくる操作は誰でも簡単にできる、という印象です。
内木場:ありがとうございます。作るのがむずかしいというお声もある中、簡単に操作できたと言っていただけてうれしく思います。
髙橋様:仕組み自体をつくるのはとても簡単にできました。それより難しかったのは、チャットのシナリオ設計で、工数も一番かかりました。
内木場:やはり、実際の導入で一番苦労されたのはシナリオ制作でしょうか?
髙橋様:そうですね。2つのサイトを同時進行で行うというスケジュールもあり、工数は非常に多かったと思います。
内木場:2サイトを同時進行で導入するのは、なかなか珍しいケースですね。
髙橋様:7月くらいに契約、8月にリリースしたので、工程としては1か月くらいかかりました。2サイト分だったのもあり、時間はかかりましたが、今となっては両方作ってよかったと思っています。
内木場:弊社のチャットボットは1か月で1つリリースできるか、くらいのスケジュールが平均的なので、大変スピーディーにご対応いただいたと感じています。
シナリオ制作はどのように進められたのでしょうか?
髙橋様:業種を問わず、他社様のいろいろなチャットボットを実際に見させていただいて、市場調査は念入りに行いました。担当者の方から教えていただいた他社様の事例も、とても参考になりましたね。
内容自体はもちろん自分たちで考える部分ですが、ストーリーの組み立てに関しては、いろいろな企業様の事例のいいところを参考に取り入れさせていただきました。
内木場:時間がかかり大変な工程だったと思いますが、すばらしい取り組みですね。
1ヶ月の準備期間の配分でいうと、シナリオ設計にはどのくらいかかりましたか?
髙橋様:シナリオの準備で7〜8割くらいです。動作確認として、試しに組み立ててテスト画面で操作はしていましたが、最終的な設定は最後の一週間で一気に行いました。
トータル1か月の所感でも、導入自体は時間をかけずに簡単にできると感じました。定型を使うこともできますし、簡単にするのも難しくするのも使う人次第だなと思います。ただ、やはり1か月くらいはかけてしっかり作り込んでいったほうがいいなとは感じました。
内木場:作成後、社内での検討もしていただいたそうですね。
髙橋様:実際に一度フローをつくって、コンプライアンス的に「こういう表現でも問題ないか」というチェックも行いました。
現在弊社で設計しているチャットボットの内容は、「応募フォーム」と「FAQボット」ですが、とくにFAQに関しては、本当に多種多様な内容のお問合せがあると感じます。
弊社の雇用形態は派遣がメインで、採用になった方を、それぞれの工場に派遣する流れです。働いてからのフォローがとても大切なため、現場で上がっていた声など蓄積していたデータを、一通り全て起こして落とし込みました。
そういった意味では非常に手広く行ったので、時間はかかりました。しかし今までコールセンターで電話対応していた業務が、チャットで済めば効率的だと思っています。削減した分のリソースをコア業務に充てたい、という狙いです。
内木場:チャットボットからはすでにたくさんご応募をいただいているようですが、それによってもともとの応募フォームからの応募が減った、といったことはありましたか?
髙橋様:とくにそういうことはなかったです。弊社の案件は、他の媒体さんにも掲載していますが、単純な応募数ではジョブベリー工場がで1位です。
ちなみに昨年までの主な求人は、ジョブベリーではなく、CDPワークナビというオウンドメディアで行っていました。また応募数は代理店さんが努力していただいた部分もあるので、昨年比がはっきりと出しにくい部分はあるのですが。
昨年9月の応募フォームからの応募数は大体200〜300人弱だったのが、今年の同時期の実績は400人くらいまで増えています。フォームからチャットに流れているという感じもないですね。
チャットボット設置当初は、求人サイトとチャットボット両方から応募してくる方もいましたが、最近では、かぶっている方は減ってきました。
内木場:ウィジェットを変えたのが効果的だったのでしょうか?
髙橋様:ウィジェットを変えた効果はかなり大きく、転機になりましたね。
以前もそれなりに効果はありましたが、ウィジェットを変えてからCV数・クリック数・アクセス数は激増しました。
正直はじめは、ウィジェットを変えたからといって、そこまで大きく数字は変わらないのではないかと思っていたんです。「試せることはやって、少しでも数字が伸びたらいいな」くらいの意識で、担当者の方にアドバイスしていただいた通りに行いました。ウィジェットも、シナリオと同様、他社事例を参考にさせていただいて今の形にたどりつきました。
ただ結果を見て、ウィジェットの重要性を強く実感しましたね。
内木場:内容をしっかりと作り込んでいただいたおかげで、ウィジェット変更前からのCV「率」はあまり変わらなかったですよね。入口から入ってきさえくれれば、問題なくCVしていくのが、わかりやすい数字で現れたと拝見していました。
内木場:費用対効果についてはいかがでしょうか?
髙橋様:はい、最近はさらによくなってきていると感じます。たとえば今月でいうと、ジョブベリーのチャットボットからは82名、期間工ジョブのチャットからは37名の応募をいただきました。まだ選考中の方もいますが、今のところすでに2名が採用にいたっています。
ほんの数万円のコストで、100名以上を集められているのは、異常値ともいえますね。弊社が出している求人媒体はさまざまありますが、媒体によっては、一件数十万円するところもあります。それに比べて、1人あたり数千円のコストで応募がきていると考えると、すごい成果だと思います。
ユーザーの方も、重複だけでなく新規で応募してきていただいているので、しっかりと効果を感じられていますね。
内木場:ありがとうございます。細かい部分まで貴重なお話を聞かせていただき、大変うれしく思います。
内木場:チャットボットを活用してやっていきたいことなど、今後の展望をお聞かせいただけますか?
髙橋様:現在あと1つだけチャットボットが余っているので、まずはその使い道ですね。
今のところは来年度から着手するコーポレートサイトのリニューアルに合わせて利用したいと思っています。
我々の部署としては、採用ページにてチャットがうまく機能するような仕組みづくりを検討出来ればと思っています。
内木場:今後もぜひIZANAIを通じて、求人採用プロセスの新しい可能性を広げていっていただけたらと思います。